それっていったい何だったのか

私のツイッター(id:nattogohan_suki)の、ツイートしたときの気持ちを解説します。

がんばるしかないんですよ!!!

 「川の底からこんにちは」という映画を見ました。このお話の主人公である木村佐和子(満島ひかり)という女性が、がんばるしかないからがんばる、という物語。

 もう少し丁寧に説明します。やむにやまれぬ事情(駆け落ち)で実家を飛び出した佐和子が、やむにやまれぬ事情(父の病気)で実家にもどり、父の経営するしじみ工場をつぐことになる。駆け落ちで出戻ったもんだから、田舎での評判はサイアク、さまざまなことがやりにくいけど、「どうせ中の下だしがんばるしかない」ということでがんばる。がんばると、しじみ工場従業員たちの評価も変わり、けっこううまくいく、というお話です。

 この物語の白眉は、佐和子さんがしじみ工場の朝礼で、非協力的な従業員たちに一発かますシーンです。

「あ、すいませんけどちょっと聞いてください。はい。あ、こんにちは。駆け落ちした女です。いやみなさんあたしが駆け落ちした女だとか、親を捨てた女だとかさんざん言ってますけど、好きだったんですよ!すっごい好きで、18だったし、青春の勢いに任せてさ、駆け落ちしちゃったんですよ!でも、あのなんか、テニス部のキャプテンで、すっごい…表面上かっこよかったから、青春の勢いでさ、バカだし?駆け落ちしちゃうことだってありますよねぇ!?え、しかもともみからとっちゃったんですけどね。すみません。でもですよ、でも!結果的にはそれは失敗だったかもしれないですよ。でも、あたしなんて所詮、中の下の女ですからね!はい。でも、逆に中の下じゃない人生送ってる人なんているんですか?じゃあいたら手ぇ挙げてください、はい!手ぇ挙げてください。…ほら。ほらいないでしょ?ほらみんな、普通の人なんですって。なんかみんな普通より、たぶんちょっと下なんですって。でもさ、それの何が悪いんですか?もうあたしなんてさ、何回男に捨てられてもさ、がんばりますからね。ていうか、がんばるしかないんですから!!!じゃあちょっと、着替えてきますから。」

 映画の1時間15分くらいからのところです。文字に起こすとちょっとマイルドになっちゃったんですが、佐和子さんの迫真のしゃべりはすごかったです。

 これをみて、がんばるしかなさすぎクソワロタ、と思いました。